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特集 呼吸器疾患診断の新情報源
気管支—肺胞洗滌
Bronchoalveolar lavage
螺良 英郎
1
,
安岡 劭
1
Eiro Tsubura
1
,
Susumu Yasuoka
1
1徳島大学医学部第3内科
1Deparment of Internal Medicine (IIIrd), The University of Tokushima, School of Medicine
pp.461-470
発行日 1983年5月15日
Published Date 1983/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204220
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気管支—肺胞洗滌(Bronchoalveolar lavage,以下BAL)は近年呼吸器疾患の新しい診断手技として注目されているばかりでなく,BALによってえられた液(BAL—fluid, BALF)の解析によって肺疾患の病態機序の解明に役立つ点で意義が大きい。
気道を洗滌して診断,治療に応用しようとする試みはかなり以前から行われていたところである,1977年Reynoldsら1)によって間質性肺疾患の胞隔炎alveolitisにBALを応用して,本法による診断意義の有用性が認められ出して以来,急速にBALの臨床診断が普及してきた2〜8)。ここでは現在実施中のBALの実施方法,健常成人でのBALF中の細胞成分,液性成分の分析成績,そしてびまん性間質性肺疾患におけるBALFの分析による診断的意義,診断限界等について述べ,考察することとする。
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