特集 Airway dynamics
small airwayのメカニックス
冨田 友幸
1
,
大久保 隆男
1北里大学医学部内科
pp.11-23
発行日 1976年1月15日
Published Date 1976/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202851
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慢性閉塞性肺疾患は,臨床的にみられる時期には,小気管支・細気管支すなわちsmall airwayにすでに非可逆的な病変を生じているものが多い。したがってsmall airwayの病変で問題となるのは,subclinicalな,small airwayの閉塞性変化が未だ軽度で可逆的な,早期の病変でありそれをいかに検出して加療するかが重要な課題である。
small airwayの病変を早期に検出する手段として,flow-volume曲線,closing volume, dynamic complianceの周波数依存性など1)の換気力学的方法が主として試みられているが,small airwayのメカニックスにはなお未解決な問題が多く,これらの方法がsmall airwayの病変を特異的に検出する手段であるとは断定できない。本稿ではディスカッションの資料とすべく,small airwayのメカニックスに関連した比較的最近の報告をpick upし紹介する。
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