Japanese
English
特集 Fibrosing Lung Disease (FLD)
間質性肺炎の治療—金剤肺臓炎Gold Pneumonitisを中心に
Treatment of Interstitial Pneumonitis
谷本 普一
1
,
中田 紘一郎
,
蒲田 英明
,
南方 保
,
石村 孝夫
,
岡野 弘
,
田村 昌士
,
正木 幹雄
2
,
山中 晃
3,4
Hiroichi Tanimoto
1
,
Mikio Masaki
2
,
Akira Yamanaka
3,4
1虎の門病院呼吸器科
2虎の門病院胸部外科
3聖ルカ病院病理
4順天堂大学病理学
1Dept. of Respiratory Dis., Toranomon Hospital
2Dept. of Thoracic Surgery, Toranomon Hospital
3Dept. of Pathology, St. Luke's Hospital
4Dept. of Pathology, Juntendo Univ.
pp.37-43
発行日 1975年1月15日
Published Date 1975/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202706
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肺に線維化が生じる種々の過程を包含している間質性肺炎は,その原因が膠原病,薬疹,ウイルス,原因不明のいずれであっても,形態学的に,また臨床像も,多くの共通点が存在する。しかし治療上からみると,その病期により,その原因により,かなりの相異が認められ,たとえば副腎皮質ホルモン(以下ステロイドと略す)に対する反応もさまざまであり,その投与量,投与方法,投与期間などに,なお未解決の問題が残されている。
間質性肺炎の原因には,種々のものが知られており,多くの報告がある。本稿では,まだ知られていない金剤肺臓炎Gold pneumonitisと考えられる症例を呈示し,原因不明のびまん性間質性肺炎との比較において,間質性肺炎治療の問題点を述べる。
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