今月の主題 肺炎と肺臓炎
わかりやすい鑑別診断の立てかたと基本的アプローチ
肺臓炎(間質性肺炎)をきたしうる薬剤一覧
吉澤 靖之
1
,
澤田 めぐみ
1
,
瀧 玲子
2
1東京医科歯科大学医学部第1内科
2横浜赤十字病院内科
pp.1976-1980
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904739
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●薬剤投与開始後1〜4週間に肺炎を発症する.
●薬剤によると考えられる皮疹が出現する.
●末梢血あるいは気管支肺胞洗浄液中の好酸球増多,好中球増多.
●気管支肺胞浄液中リンパ球の増多がみられる.
●皮膚反応が陽性(即時型,遅発型,遅延型)である.
●末梢血あるいは気管支胞洗浄液中リンパ球を用いるリンパ球幼若化試験,マクロファージ遊走阻止試験が陽性である.
●血清あるいは気管支肺胞洗浄液中IgE抗体,IgG抗体,IgM抗体の検索で陽性である.
●肺生検組織像で好酸球性肺炎,肉芽腫性間質性肺炎,間質性肺炎あるいは閉塞性細気管支炎を伴った器質化肺炎がみられる.
●薬剤中止により改善傾向か進行しない.
●薬剤の再投与により再発する.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.