特集 血液測定
超音波ドプラー法の応用
肝疾患診断とソナグラム法
葛西 真一
1
,
水戸 廸郎
1
,
葛西 洋一
1
1北海道大学医学部第1外科
pp.575-579
発行日 1974年8月15日
Published Date 1974/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202650
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肝癌の血清学的診断すなわちAFPの検出は,早期癌の診断向上につながるものとして期待されたが8),現状では依然として肝癌切除率は低く,切除率を高めるには生体侵襲が少くかつ操作が簡便なスクリーニング法の開発以外にはないものと考えられる。
一般に臓器に病変がおこれば,それに対応して血行動態が変化する。その変動を生体侵襲の少ない超音波ドプラー法によって経皮的に捕えることが可能ではないかと考え,モデル実験ならびに臨床例で検討を重ねてきた7)。その結果を報告する。
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