特集 この組み合わせに注意!日常診療で陥りやすいpitfall
【薬剤併用のpitfall!―私が経験したこの組み合わせはpitfall!】
ソセゴン+オピオイド
木下 賢輔
1,2
1水戸協同病院
2筑波大学附属病院 水戸地域医療教育センター総合診療科
pp.382
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414102836
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Case
患者:Aさん,65歳,女性.
1年半前に子宮体癌と診断.手術,放射線治療,化学療法を経るも再々発し,骨盤内浸潤,腰椎・肺転移が出現.2カ月前に化学療法は中止,外来で腰背部痛に対してMSコンチン120mgを内服していた.昨日,腰背部痛が増強し,疼痛管理目的にて入院となった.
自分は初期研修医.今日は指導医が手術で,ひとり病棟を任されていた.ナースから「Aさんが,我慢できない程痛いそうです」と報告あり.痛みでベッドから動けない状態であった.困って主治医である手術中の指導医に電話で相談.「えーっと,ソセゴンだソセゴン.30分で点滴」と言われ,準備をしていた.その時,内科研修中にお世話になった指導医が通り掛かって声をかけてくれ,ソセゴンはNGであると発覚.あわや投与を免れ,塩酸モルヒネの注射薬で対処した.
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