Japanese
English
特集 全身状態とSurgical Risk
肝障害とSurgical Risk
The surgical risk in hepatic dysfunction
水戸 廸郎
1
,
石塚 玲器
1
,
江端 英隆
1
,
葛西 洋一
1
Michio MITO
1
1北海道大学医学部第一外科学教室
pp.1669-1677
発行日 1969年12月20日
Published Date 1969/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204998
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
まえがき
肝臓は生体内で最大の臓器であり,その機能は,生化学的には生合成,排出,循環,解毒,造血および血液凝固などに関与し,とくに物質代謝の中心として,生体維持のエネルギーの供給源である.
従つて,肝臓は外科的侵襲(Surgical Trauma)後の生体の回復過程で全身的要因として,最も重要な役割を果すもので,術前に,すでに,肝障害を合併するさいには,術後,肝不全,肝腎症候群などの合併率も高く,かつ治癒過程も遷延することになる.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.