Japanese
English
原著
心拍出量の調節—特に肺血行抵抗と心拍出量との関係
The Resistance of Pulmonary Blood Flow and Cardiac Output
仲田 祐
1
,
根谷崎 敏彦
1
,
新田 澄郎
1
,
江川 南翔
1
,
関 保雄
1
,
木村 荘一
1
Tasuku Nakada
1
,
Toshihiko Neyazaki
1
,
Sumio Nitta
1
,
Nansho Egawa
1
,
Yasuo Seki
1
,
Souichi Kimura
1
1東北大学抗酸菌病研究所外科学研究部
1Department of Surgery, Research Institute for Tuberculosis, Leprosy and Cancer, Tohoku University
pp.253-258
発行日 1973年3月15日
Published Date 1973/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202476
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実地臨床にあたり,低心拍出量症候を示す合併症ほど嫌なものはない。心手術後に,また肺予備能の減少している患者の肺手術後に,低心拍出量症候が発来することはしばしば経験するところである。また拘束性肺機能障害患者の末期に低心拍出量を示し,如何なる治療も奏功しないことがあることも事実である。
このような低拍出量の原因がいちがいに右心機能不全といって良いものであろうかという疑問をいだいていた。たまたま,肺胞内圧上昇試験を行なっていたところ肺胞内圧上昇が極度に心拍出量を減少させることに気づいた。この場合,肺動脈圧はさほど上昇せず,これが右心不全を諾起しめた原因とは考えられなかった。
In this report a clinical and experimental work to establish a relationship between pressure load-ing of pulmonary artery and cardiac output was investigated.
1) Pulmonary inflation test
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