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はじめに
近年,多発する輸血後血清肝炎を避けるために,また,緊急時直ちに入手し難い輸血用血液を補うためにも外科的手術例においてはほとんどの症例に代用血漿剤が用いられている。そのために一過性ではあるが急性貧血が発生するが,Takaori1),小田2),戸崎3)らの研究により,一般臨床使用量においてはなんら生体に悪影響を及ぼさないことが認められている。例えば,赤血球を含まない代用血漿剤の使用により生ずる血液酸素運搬能の低下は,心拍出量は増加によって代償されている。このような貧血時における心拍出量の増加については,慢性貧血時4)〜8)においても,また,急性貧血時9)〜19)においても古くから知られていたが,その機序については未だ明らかでない。現在までに提唱された主な仮説には,
(1)酸素含有量低下により生じた末梢血管拡張により,血管抵抗が減じ心拍出量が増加する6)9)20〜26)
Adult mongrel dogs, who were ventilated with 100% of oxygen by piston respirator, were divided into 2 groups.
In one group, they were hemodiluted with 5% dextran-40 and in the other with 6% dextran-200 until their hematocrit value were reduced to 40% of control. Each group was also divided into 2 groups, in one of which hemodilution was performed under 1 ATA and in the other under 3 ATA.
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