特集 モニター
6.その他の心拍出量測定
小竹 良文
1
Yoshifumi KOTAKE
1
1東邦大学医療センター大橋病院 周術期管理センター
pp.229-243
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100036
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今回の特集において,筆者に与えられたタスクは肺動脈カテーテル(PAC)以外の低侵襲心拍出量モニターを紹介し,その有用性を述べることである。できるだけ無作為化比較試験(RCT)の結果に基づき,エビデンスレベルの高いものについて述べるように,とも指示されている。しかしながら,多くの報告はそれぞれのモニターの精度を検証したもので1),有用性のエビデンスを示した報告はわずかしかない。
本稿では,精度に関するデータおよび手術室での使用に関しては省略し,集中治療領域における低侵襲心拍出量モニターの使用方法に重点を置いて紹介することとしたい。記載にあたっては,可能なかぎり測定原理,長所,短所,臨床的有用性の紹介,小児に対する適応の有無,心拍出量以外のパラメータという順序で記述するよう留意した。
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