Japanese
English
装置と方法
人体皮膚の微細循環研究法—上腕皮膚チェンバーと微細光電プレチスモグラフィー
Continuous and Quantitative Study on Cutaneous Microcirculation in Man:Human Arm Chamber and Microphotoelectric Plethysmography
浅野 牧茂
1
Makisige Asano
1
1国立公衆衛生院生理衛生学部
1Department of Physiological Hygiene, the Institute of Public Health
pp.741-748
発行日 1971年9月15日
Published Date 1971/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202303
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はじめに
従来,人体皮膚の微細循環(microcirculation; MC)の生体顕微鏡的観察は,主として爪床部皮膚の毛細血管蹄係について行なわれてきたが,高倍率下での観察が難しいこと,および循環動態の連続的定量的記録がほとんど不可能という弱点がある。一方,Brånemark, P. I. およびその一門は約10年にわたる共同研究により,小型,軽量のチタニウム製チェンバー(human arm chamber; HAC)を上腕内側皮膚に植えこみ,その内部に再成した皮下組織を生体顕微鏡的に観察する方法を開発し,この数年来MC動態に関するユニークな直視的観察結果を発表し続け1)〜8),本年"Intravascular Anatomy ofBlood Cells in Man"9)を出版し,HACとその中に見られる各種血球の興味深い,ダイナミックな形態的変化をみごとな顕微鏡写真で示している。
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