技術解説
インピーダンス・プレチスモグラフィー
吉良 枝郎
1
,
康 忠一
1
,
伊藤 阿耶雄
2
1順大内科
2東芝総合研究所
pp.359-363
発行日 1975年4月15日
Published Date 1975/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908927
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インピーダンス・プレチスモグラフィーとは
本法は,生体に貼布した電極を介して生体の呼吸・循環に関する情報を入手しようとする点では,従来より中央検査室,ベッドサイドで行われている心電図,筋電図,脳波の記録と同様にみえるが,原理的には全く異なる.後者は心臓・筋肉・大脳の生体電気現象により発生する起電力を測定し,その変化から生体の異常を検出しようとするものであるのに対し,本法は生体に貼布した電極を介して生体に無害な高周波の電流を定電流状態で印加して電圧の変化から,あるいは高周波の電圧を定電圧状態で印加して電流の変化から,式(1)に従いインピーダンス(Z)を測定し,呼吸・循環動態に関する情報を入手しようとするものである.
Z=E/I…(1)
式中Eは電圧,Iは電流を示し,Zを抵抗Rに置き換えればE=I・Rの式からも明らかなように,直流のオームの法則である.
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