講座
Physical Fitness Index
三宅 和弥
1
,
藤田 良範
1
,
新谷 博一
1
Kazuya Miyake
1
,
Yoshinori Fujita
1
,
Hirokazu Niitani
1
1昭和大学医学部第3内科学教室
13rd Department of Internal Medicine, School of Medicine, Showa University
pp.873-880
発行日 1969年10月15日
Published Date 1969/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202077
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はじめに
最近心疾患患者のrehabilitationについて,我が国でも次第に関心がもたれるようになってきた。そこで問題になることは,患者の心臓の機能がどの程度の仕事に耐えうるかということ,いい換えれば患者の心機能ないし心予備力がどのくらいあるかということを正確に判定しなければならない。それ故,できるだけ客観的に患者の心機能ないし心予備力を評価することが必要となってきた。
現段階において,心予備力を推定するためのよい示標としては,NYHA (New York Heart Association)の心機能分類のほか,Masterのtwo-step test負荷後の心電図・脈拍数・血圧の変化,酸素負債,BruceのPhysical Fitness Index (PFI),最大酸素摂取量などがある。本稿では,運動負荷試験による心予備力の判定の1示標としての,Bruceが提唱したPhysical Fit—ness Index (PFI)について述べ,さらに最近われわれがMasterの2階段を用いて得たmodiefied PFIについても紹介したい1〜4)。
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