Japanese
English
特集 リハビリテーションにおける呼吸循環系の評価と管理
Physical fitnessの評価
Evaluation of Physical Fitness.
宮野 佐年
1
Satoshi Miyano
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Jikei University School of Medicine
キーワード:
Physical Fitness
,
Anaerobic Threshold(AT)
,
評価
,
障害者の体力
Keyword:
Physical Fitness
,
Anaerobic Threshold(AT)
,
評価
,
障害者の体力
pp.197-203
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107813
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はじめに
Caspersen1)は,Physical fitnessを,日々の仕事を活力を持っていきいきと行い,過度の疲れもなく余暇を十分に楽しむことができ,予期せぬ出来事にも対処できる能力と定義している.Physical fitnessを日本語では体力と訳しているが,「体」は身体を,「力」は能力を意味し,身体的能力を簡潔に表した言葉が体力である2).
しかし日本語の体力という言葉の響きは一般的には筋力や持久力,スピードなどの運動能力が主にイメージされ日々の生活をいきいきと行い,余暇を楽しみ,予期せぬ出来事に対処できる健康というニュアンスは希薄になっているように思われる.
澤田3)は,体力の定義は時代によって意味する内容が変わってきており,最近ではより高い次元における心身の機能の発現力としての生存能力の総合的な活動性を意味するようになってきているとしている.これはCaspersenのPhysical fitnessに近い概念であり,体力と訳すことに問題はないと思われる.
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