Japanese
English
Bedside Teaching
Cheyne-Stokes呼吸
Cheyne-Stokes Respiration
高木 康行
1
,
田崎 義昭
2
Yasuyuki Takagi
1
,
Yoshiaki Tazaki
2
1警友総合病院内科
2東邦大学医学部第2内科学教室
1Department of Internal Medicine, Keiyu Hospital
22nd Department of Internal Medicine, School of Medicine, Toho University
pp.229-236
発行日 1969年3月15日
Published Date 1969/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202005
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
Cheyne-Stokes Respiration (C. S. R.)は周期性三呼吸の一種で,その周期は過呼吸期と無呼吸期とよりなり,過呼吸期においてはまず数の少ない浅い呼吸からしだいに数の多い深い呼吸となり再び浅くなってゆき無呼吸期に移行するもので,この周期が比較的規則的にくり返される呼吸型である(図1)。
この呼吸は1818年まず初めにCheyneが脳卒中患者で観察したことを記載したが,1854年Stokesが"The Disease of the Heart and Aorta"の中で詳述してから広く注目されるようになった。その後多くの研究者が,この呼吸の病態生理および臨床的意義について研究してきたが,いまだに多くの疑問点が残されており明確な結論が得られていない事柄もある。しかしこの型の呼吸が中枢神経疾患や心臓障害に生じやすいことは衆知の事実であるので,本項では主に中枢神経疾患におけるこの呼吸の臨床的意義について解説してみよう。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.