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私のカルテから
CarbamazepineによるAdams-Stokes症候群—突然死の危険性について
Carbamazepine-induced Adams-Stokes Syndrome: A risk of sudden death
長嶺 敬彦
1
,
池田 まな美
1
,
村田 正人
1
Takahiko NAGAMINE
1
,
Manami IKEDA
1
,
Masato MURATA
1
1清和会吉南病院
1Seiwakai-Kitunan Hospital
pp.104-105
発行日 2002年1月15日
Published Date 2002/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902574
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- Abstract 文献概要
頭部外傷後の人格情動障害の患者に対して,易刺激性,衝動性,急激な気分変動を軽減する目的でcarbamazepine(以下CBZと略す)を長期投与していたところ,徐脈発作が頻回に出現した。ホルター心電図で洞機能不全と房室ブロックを認め,Adams-Stokes症候群と考えられた。CBZの血中濃度は治療域であった。CBZを漸減中止するに従い,徐脈発作はみられなくなり,ホルター心電図でも洞機能不全は消失した。
CBZによるAdams-Stokes症候群は稀であるが,中毒域ではなく治療域で起こる重篤な副作用である。また内服開始後いつ出現するかわからないので注意が必要であると考えられた。
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