講座
「血流測定法と血流データ分析に関するゼミナール」報告書(第2回)
沖野 遙
1
,
金井 寛
2
,
吉本 千禎
3
Haruka Okino
1
1北海道大学応用電気研究所メディカル・トランスデューサー部門
2上智大学理工学部
3北海道大学応用電気研究所
1Research Institute of Applied Electricity, Medical Transducer Division, Hokkaido University
pp.665-678
発行日 1968年8月15日
Published Date 1968/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201927
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討論1
血流計測に関連した技術的問題
前日の血流計の問題点と現状についての解説と関連して色々な性能上の問題点をあげることにする。まず第一に血流測定上の精度をとりあげると,これに関与する問題点には,脈動波計測,流量の定量指示と流量較正などが考えられる。
第一の脈動波形計測については,電磁形の場合三方向原則に基づいて磁場の均一度と管内血流の不均一流速分布の影響がまず考えられる。以上の問題は特に大動脈弓部のように曲管内の高速血流については誤差の主因となるのでプローブ構造上にも測定手技上にも注意が必要である。
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