ジュニアコース
Hypercapnia
田崎 義昭
1
Yoshiaki Tazaki
1
1東邦大学医学部阿部内科
1Dep. of IInd Int. Medicine, Faculty of Medicine, Toho University
pp.663-670
発行日 1966年8月15日
Published Date 1966/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201628
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はじめに
hypercapniaには動脈血正のCO2分圧が上昇しているということで,体内にCO2が蓄積していることを意味している。臨床例の動脈血CO2分圧の上昇は,肺胞換気量の減少によることがもっとも多いので,hyperca—pniaは呼吸性アシドーシスの重要な指標となっている。hypercapniaの病態生理,臨床的意義は,近年になって活発な研究が進められ,注目をあびているところで,まだその全貌は明らかではない。しかし酸・塩基平衡の臨床的測定が容易になってきている現今では,hyperca—pniaは実地医家にと,ても身近な病態になりつつある。そこでここには,hypercapniaの病態生理について,最近問題になっているところをとりあげてみることにしよう。
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