Japanese
English
特集 肺循環
HypoxiaとHypercapnia
Hypoxia and hypercapnia on the pulnlonary circulation
宮本 顕二
1
,
川上 義和
1
Kenji Miyamoto
1
,
Yoshikazu Kawakami
1
1北海道大学医学部第一内科
1The First Dept. of Internal Medicine, Hokkaido University, School of Medicine
pp.869-875
発行日 1984年9月15日
Published Date 1984/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204503
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
生体に低酸素ガスや高炭酸ガスを吸入させると,肺血管は収縮し肺動脈圧は上昇する。低酸素による肺動脈圧上昇は1880年代より観察されていたが,心拍出量増加によるものと考えられていた。低酸素肺血管収縮応答に初めて着眼したのは,Von Euler & Liljestrand ら(1946)1)で,彼らは麻酔猫を用い低酸素ガス(10〜11%O2)換気で肺動脈圧上昇を,100%O2換気で肺動脈圧が元へもどることを観察し,その原因を低酸素による肺血管収縮(HPV)と考えた。その後,低酸素肺血管収縮に関して膨大な数の研究がなされているが,その本体は未だ不明である。
一方,CO2の影響についても,CO2と〔H+〕効果を分離することが困難なため,未だ不明な点が多い。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.