Japanese
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解説
呼吸・循環生理学を理解するために必要な電気的知識—(4)共振回路の特性
Electronics for the Physiology of Respiration and Circulation:Part 4.
荻野 義夫
1
,
内山 明彦
2
Yoshio Ogino
1
,
Akihiko Uchiyama
2
1日本光電工業株式会社
2早稲田大学理工学部電気通信学科
1Nihon Kohden Kogyo Co.
2Dept. of Electrical Communication Engineering, Waseda Univ.
pp.999-1001
発行日 1965年12月15日
Published Date 1965/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201532
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1.直列共振回路のQ
前回のLRC直列回路に一定振幅の電圧E〔V〕を印加し,角周波数のみを変化した場合にこの回路へ流入する電流の振幅(絶対値)について考察してみよう。二端子網への電流の振幅|I|は,
|I|=E/|Z|=|Y|E・・・・・・・・・1)
である,従ってアドミッタンスの周波数特性を検討すればよいことがわかる。
直列共振回路のアドミッタンスの絶対値|Ys|は前回の式14)から,
(計算式省略)・・・・・・・・・2)
である。|Ys|の周波数特性を,Rをパラメータとして画くと第1図のようになる。直列共振回路の電流は,ω=ω0において最大となり,その値はRに反比例する。すなわちR (損失)が小さい程先鋭度が増加する。共振回路の良さをあらわす値としてQ(quality factor)なる記号が用いられており,次式で定義される。
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