Japanese
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装置と方法
原子吸光分析装置(日立RA−1型)によるマグネシウム測定法
Determination of Magnesium by Atomic Absorption Spectrophotometry.
吉利 和
1
,
前田 貞亮
1
,
黒沢 斌
1
Yawara Yoshitoshi
1
,
Teiryo Maeda
1
,
Takeshi Kurosawa
1
1東京大学医学部吉利内科
1Dept. of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Univ. of Tokyo.
pp.455-457
発行日 1965年6月15日
Published Date 1965/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201460
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I.原理および装置
原子蒸気が光を吸収するという現象は1802年W.H.Wollastonによって太陽スペクトルの測定のときに認められたもので,いわゆるFraunhofer線と呼ばれるものである。この現象を金属原子の分析に応用したものが原子吸光分析(atomic absorption spectrophotometry)と呼ばれるもので,1955年A.Walshによって提案されたものである。
原子吸光分析の測定方法には,第1図に示すように2種類の方法がある。第1図Aは光源の光をチョッパーで変調してこれをフレーム中に透過させ,検知器からの出力のうち交流成分のみを対象としてメーターに指示させる力法である。この方法はフレームによる試料の発光が導入されないという利点を持っている。第1図Bはすでに出来ている分光光度計に付属させることを目的としたものである。したがってこの方法では,フレームによる試料の発光も一緒に測定することになる。しかしながら光源の光強度が十分大きいため試料の発光はほとんど誤差範囲内である。
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