検査技師のためのME講座 計測器・2
炎光光度計,原子吸光光度計
桑 克彦
1
1筑波大学医療技術短期大学部
pp.877-880
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203791
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機器の構成と原理
炎光光度計の構成は図1のごとく,霧化部,発光部,分光部,測光部,指示記録部の五つの部分から成る.
アルカリ金属(Na,Li,K)の定量を主とする臨床検査汎用型の装置の構成は,予混合アトマイザー-プロパンガス-干渉フィルタあるいは凹面回折格子-ホトセルあるいはホトアレイ-デジタルメータである.また測定方式は,内部標準法である.これは,被検元素を一定濃度の内部標準元素溶液(LiまたはCs)で希釈することにより,内部標準元素を共存させて同時に発光させ,このとき内部標準元素の発光強度を基準としてNa/Li(あるいはNa/Cs)およびK/Li(あるいはK/Cs)の信号比として取り出し,計算処理するものである.
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