Japanese
English
診療指針
治療抵抗性心不全の際の利尿剤の使用法
The Use of Diuretics in Intractable Heart Failure.
越川 昭三
1
Shozo Koshikawa
1
1東京医科歯科大学医学部第2内科
1The 2nd Dept. of Internal Medicine, Tokyo Medical and Dental University.
pp.438-443
発行日 1965年6月15日
Published Date 1965/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201458
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
「治療抵抗性心不全の際の利尿剤の使用法」という題目が与えられたが,言葉をそのままに受取れば治療抵抗性ということは利尿剤がもうきかないということを意味する。しかしそのような際の使用法という以上,そこには治療抵抗という状態は何か治療上の過誤によって起こった結果ではなかろうかという反省と,まだ何か手段が残されているのではなかろうかという予想が含まれている。確かに,利尿剤の使い方によっては,本来そうでないものまでも治療抵抗性にしてしまう場合がないとはいえない。また利尿剤無効の場合に打つべき手段が皆無であるとも限らない。それらの問題について,今日の見解を少しまとめてみたい。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.