Japanese
English
解説
心内圧トランスデューサについて
Intra-cardiac Catheter Micro Manometer
高島 史路
1
Shiro Takashima
1
1日本光電工業株式会社研究部
1Nihon Kohden Kogyo Co. Ltd.
pp.151-152
発行日 1965年2月15日
Published Date 1965/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201418
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- Abstract 文献概要
カテーテルの先端に超小型の圧電変換部を持つ生体内圧用トランスデューサ(主として心内圧用)を開発し,臨床面に使い始めてまだ日時も余りたっておらず,かつ多方面にわたる利用時における問題点が完全に検討されておりませんので,表面化していない欠点もあることとは思いますが,現時点においてマイクロトランスデューサの問題点に関して述べてみたいと思います。
マイクロトランスデューサが臨床上必要とされる理由は,カテーテルを用いた外測法の有する欠点を何とか除きたいということにあるわけで,これには, 1.位相特性の向上
2.周波数特性の良好なること
3.カテーテルおよび受圧部を含んだ部分のコンプラ イアンスの影響を何とか少なくしたい
4.気泡,凝血などの影響を受けない
5.EKGなどの計測値と計測単位が同程度になるこ とを期待する
などの要求があることはとうぜん考えられることであります。上記以外の面を考えますと, 6.堅牢で破損しにくいこと
7.取扱いが容易であり,安定度が必要にして十分と れること
8.経済的に臨床面で十分使いこなせること
9.生体に挿入するテクニックが従来と同様程度に行 なえること
10.トランスデューサの大きさが9F以下,できうれ ば8F以下であること
11.圧力以外に心音も何とか検出しうること
などが臨床面よりの要求として出されましたことは当然といえましょう。
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