方法と装置
食道内圧測定用バルーンの作り方
佐々木 孝夫
1
1東北大中村内科
pp.760
発行日 1964年10月15日
Published Date 1964/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201372
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食道内圧測定用・バルーンは市賦払に適当なものがないので入手に不便を感じておられる向も多いと思う。私共はSchilderらが1958年報告した方法により好結果をえているので,紹介をかねて私共の工夫を述べてみたい。
まず準備するものとしてはコンドーム・テープ(絶縁用ビニールテープ,或いはセロテープでもよい)ガラス管,又は棒(長さは25cmぐらいで,太さは作るバルーンよりやや小さいものを用いるが,Petitら,によると円周5cmがよいと云われる)ゴムのり,直定規(長短2本ぐらい)である。作り方は図に示す様に,コンドームから長方形(約15×10cm2ぐらいのができる)のゴム膜を作り(第1図),すべりのよい紙上に長方形の一端をテープでしわができない様にしてしつかり固定し,反対端は直定規にテープで固定する(膜を折りかえす時に都合がよい。)次いでゴム膜の中央にガラス管を置き両端をテープでとめる。次にゴムのりをはるのだが,一様の厚さ,広さでつかないとできたゴム管ののりつけした線に凹凸ができ破れ易い。できるだけ一様の厚さ広さにのりをつけるためには直定規の背にゴムのりをつけ膜面に軽くおしつけるようにすると結果がよい様である。尚のり付けはできるだけすみやかに行うことがこつである。
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