癌の補助化学療法—Arch.Surg.82(3):466-473,March 1961.／初感染結核に併発した肺の虚脱51症例の観察—A. Margaret et al.:Thorax,15(4):346,1960.

Veterans Administration Adjutant Cancer Chemotherapy Group:Status of Adjutant Cancer Chemotherapy. A preliminary report of cooperative studies in the Veterans Administration./Collapse of the Lung Associated with Primary Tuberculosis:A Review of 51 Cases.

　1957年からVeterans Administration hosp．22院外科で共同してこの方面に着手し，予後をどうしたら改善しうるかを目標にして，J．P．North（1957-1960），G．Higgins（1960）をチェアマンとして研究を押し進めて来たことは周知で，その現況が本報である。1960年3月末までに3,970例の手術に系統的計画的な化学療法を加えた。そのうち，胃癌10％，結直腸5％，肺癌7％は検討できなかつた。手術がcurativeであつたものは大部分2年以上生存するので，化学療法の効果を判定しにくいから，これにはふれない。研究開始当時，気管支癌にはナイトロジェンマスタード，消化管腺癌には，thio-tepaが一番よいと言われていたので用いたが，その後今日まで肺癌で切除プラスHN₂173例，切除のみ22例，切除プラスNIH105例，切除＋HN₂（少量）を切除＋placeboと比較281例。胃癌では切除＋TSPA（0.8mg）94，手術のみ11，手術＋NIH50，手術＋TSPA（0.6mg）と手術＋placebo比較116。結直腸癌では手術＋TSPA　（0.8mg）114，手術のみ32，手術＋NIH 151，手術＋TSPA（0.6）＝手術＋placebo比較440例など。