FORUM フォーラム ふぉーらむ
Margaret Rood先生を偲んで
アンドリュー ポール
1
1ボバース記念病院
pp.170
発行日 1985年3月15日
Published Date 1985/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103282
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最近,南カリフォルニア大学の校友会新聞を読んで,Margaret Rood先生が1984年の秋に逝去されたと知らされた.新聞によると,ほぼ50年間当大学に勤め,名誉教授の地位まで進んだ.当初,Rood先生は大学の作業療法課程の体制を確立したが,その後理学療法士にもなって,南カリフォルニア大学で両課程に大いに貢献していた.
私の在学時,Rood先生はすでに髪が白くなったところだったが,精神的には若いものに負けないぐらいエネルギッシュであった.講義はいつも内容的に難しく,最新の神経生理学ばかりで構成されていた.私はいくら熱心に勉強しても,この彼女の考えである基礎研究と脳障害の患者との結びつけがなかなかできず,欲求不満がつのるばかりであった.
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