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文献抄録
ザルコイドージス—Cohen, S.,Albini, M. J. & Abed, D.: Dis.Chest. 39(4): 412〜420, April 1961.,他
Sarcoidosis:clinical and thoracic roentgen features,
pp.171
発行日 1964年3月15日
Published Date 1964/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201299
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45例の生検・剖検で確かめられた経験。5例が2〜9年観察中死亡。白人,黒人,男女ほぼ差なし。平均年令32才。来院時肺症状(セキ・呼吸困難など)32例(71%),肺以外の症状3例(7%),易労性・体重減少など21例(47%),無症状10例(22%)。肺以外では表在リンパ腺腫脹19例(頸部に多く,腋窩・鼠径その他),皮膚のエリテーマ様血痰7例(下肢に多い),肝脾腫大2例骨の嚢胞性変化3例,眼変化2例,耳下腺腫大2例などがあつたが,これは肺所見と一定の時間的・質的関係がはつきりしない。無症状というのはX線写真でも診断困難だが,診断がたてられたときのX線所見は西側の粟粒ないし小結節4例,リンパ腺腫を伴う両肺粟粒ないし小結節12例,リンパ腺腫なき両側肺線状陰影3例,リンパ腺腫を伴う肺の線状変化11例,粟粒ないし小結節と線状浸潤この混在12例などが最初の像であつた。つまり大部分は両側浸潤で,胸内リンパ腺腫脹は半数である。これを長く追及して2〜9年観察の最後には,診断確立時と不変18例,原病巣退縮25例,進行2例であつた。肋膜滲出は1例のみである。
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