Japanese
English
原著
麻酔回路中の湿度について—第1報 湿度測定装置
On Studies of Humidity in Anesthetic Circuit.:1st Report: Measurement of Humidity.
青地 修
1
,
川口 力
1
,
藤田 俊夫
1
Osamu Aochi
1
,
Tsutomu Kawaguchi
1
,
Toshio Fujita
1
1京都府立医科大学麻酔科
1Dept. of Anesthesiology, Kyoto Furitsu University of Medicine.
pp.763-765
発行日 1963年10月15日
Published Date 1963/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201258
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I.緒言
麻酔器を用いて行う麻酔に於て,患者の呼吸湿度を管理する問題,特に吸気に対する給湿問題が近年諸家1)2)3)4)の研究によつて重要視されるに至つた。従来,呼吸湿度の測定に対しては種々の測定方法4)が応用されて来たが,これらの方法は何れも連続測定の不可能なもの或いは麻酔回路内に於ける使用には耐えられないものが多かつた。しかし,1960年,佐藤は光電管式自動露点計5)6)を考案し,これを用いて麻酔回路内の正確な湿度の連続測定に成功した。この装置は露点湿度を連続自記させるものであり,精度は高いが構造及び取扱いが複雑であり,更に最近好んで用いられる液体麻酔剤を用いる麻酔に於ては,その測定誤差が大きくなる難点がある。吾たは液体麻酔剤を用いる麻酔,特に小児麻酔に好んで用いられるNon—rebreathing method或いはInfant circleのSemiclosed techniqueに於て容易に呼吸湿度を測定し得る構造及び取扱いの極めて簡単なK.F.A.式乾湿計を考案した。ここにその構造,測定原理並びに測定方法について詳述する。
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