Japanese
English
原著
麻酔回路中の湿度について—第3報 Water Calculator
On Studies of Humidity in Anesthetic Circuit. :3rd Report:Water Calculator.
青地 修
1
,
川口 力
1
,
藤田 俊夫
1
Osamu Aochi
1
,
Tsutomu Kawaguchi
1
,
Toshio Fujita
1
1京都府立医科大学麻酔科
1Dept. of Anesthesiology, Kyoto Furitsu University of Medicine.
pp.137-139
発行日 1964年2月15日
Published Date 1964/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201294
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I.緒言
われわれはさきにKFA式乾湿計1)を考案し,この装置によつて小児麻酔に好んで用いられるNon-rebreathing method及びInfant circleのSemiclosed circulation techniqueの麻酔回路中の湿度を測定し,呼気の湿度に比べて吸気の湿度が著しく低いことを知り,その給湿法について追求した2)。この呼気と吸気の湿度の差異は既に佐藤3)4)によつても指摘されているように呼吸による水分の損失を意味するものである。KFA式乾湿計によつて測定される湿度は相対湿度(%)で表わされるため,直ちにその水分量(絶対湿度)を知ることは出来ない。われわれはKFA式乾湿計の測定値から絶対湿度を求め,麻酔に使用したガスの流量及び麻酔時間に応じた水分量を算出する計算盤を作製し,Water Calculatorと名付けた。以下その構造及び使用法について詳述する。
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