Japanese
English
原著
急性肺水腫発生に及ぼす諸因子と冠循環並びに心肺血行動態について
Factors on the Production of Pulmonary Edema, Coronary Circulation and Cardiac Pulmonary Hemodynamics.
脇坂 順一
1
,
有吉 摂
2
Jun-ichi Wakizaka
1
,
Setsu Ariyoshi
2
1久留米大学医学部脇坂外科教室
2久留米大学医学部脇坂外科教室大学院
1Dept. of Surgery, School of Medicine, Krume University.
2Dept. of Surgery, School of Medicine, Krume University.
pp.753-761
発行日 1963年10月15日
Published Date 1963/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201257
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I.はじめに
急性肺水腫の発生因子については既にAltsch—ule(1954)が詳細な分類を試み,Landis2)(1937)も諸種の因子に分類しているが,これを1元的に説明することは困難で,種々の因子が重なり合つて起るものであるとする説が今日支配的である。私共は肺水腫の病態生理について多年に亘り研究をし続けて来たが,これらを綜合して見ると第1表の様に纒められる。私共は最近,肺水腫発生因子として重要な位置を占めるHypoxia, Hyper—capnia,過剰輸液,肺切除等の場合冠循環並びに心肺血行動態に如何なる影響を及ぼすかについて研究を行い,二・三の新知見を得たので茲に報告する。
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