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文献抄録
腎阻血による高血圧—Crocker. D. W.;Newton. R. A.;Mahoney, E. M.&Harrison, J. H.;New Engl.J.Med.267(16):784〜800, Oct.18, 1962./気道粘液のある性状—Cragg, J. & Smith, S. G.:Arch. int. Med. 1O7(1):149〜158, Jan.1961
Hypertension due to primary renal ischemia. A correlation of juxtaglomerular cell counts with clinicopathological findings in twenty five cases/Some properties of respiratory tract mucus
pp.505,543
発行日 1963年7月15日
Published Date 1963/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201227
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Juxtaglomerular apparatus (JG)の細胞(JGCC)を数えて高血圧との連関を知ろうとするもので,Peter Bent Brigham Hosp.7年間の,腎阻血性高血圧手術25例をしらべた。その大部分は1側腎に縮少・機能低下があり,高血圧は偏側腎性で,従つて手術は患腎剔除にむけられた。21例治ゆ,改善2である。この手術効果は高血圧の持続期間によつて大きく左右される。さて主腎動脈変化は,狭窄(4),限局性内膜線維症(2),瘢痕(3),中膜肥厚(1),血詮(2),栓塞(3),動脈瘤(2),先天的小動脈症(5)などであつた。阻血腎は28〜128g(平均79)だが,小さいほど変化がつよく,高度萎縮4,中等度萎縮3,軽度4,不変17である。7個月以上高血圧のつづいたものでは梗塞ないしその瘢痕があつた。さてそのJGCCは204〜389個,平均291で,これは正常対照209±13(25例)に比し有意に多い。正常人の上限は220〜225である。225以上をJGCの過形成といつてよい。JGCCは性・年令・高血圧持続期間には相関でない。また最高最低血圧とも一致しない。また術後の治ゆ状況とも関係はなかつた。しかし萎縮つよい腎,JGGCの多い腎では,JCに顆粒のない小型細胞数がふえているのみでなく,顆粒の多い小型細胞,水様透明の大型細胞ともにふえている。
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