ジュニアコース
肺生理学で用いられる数式(2)
横山 哲朗
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
pp.697-700
発行日 1962年10月15日
Published Date 1962/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201142
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III.肺生理学にしばしば 用いられる数式(つづき)
6.肺胞気量VAの算出
肺胞気量VAは機能的残気量FRCから解剖学的死腔量VDを引いて求める。VDの算出式については前回述べたのでここではFRCの算出法について述べることとする。
N2開放回路法によつて計算する場合チソー・ガソメーターまたはダグラスバッグ内に集められた7分間の呼気量をVE7,回路の死腔量をVD′,呼気の濃度をFEN2,ボンベ中のN2濃度をFIN2,100%酸素吸入7分後の肺胞気N2濃度をFAN2,室内気吸入中の肺胞気N2濃度を81%とする。さらに100%酸素吸入中に血液中から肺胞気内に放出されるN2量をVN2であらわすと,この測定中には次のような関係式が成立するはずである。
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