Japanese
English
解説
Alveolar Plateauの数式表現
Analysis of alveolar plateau by mathematical formulae
国枝 武義
1
Takeyoshi Kunieda
1
1国立循環器病センター内科
1Cardiopulmonary Division, Department of Medicine, National Cardiovascular Center
pp.563-569
発行日 1982年6月15日
Published Date 1982/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204005
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肺内の構造と機能の不均等分布がガス交換機能に重要な意味を持つがゆえに,肺内ガスの不均等も,呼吸生理を研究する者にとって重大な関心事としてうけとめられている。
最も単純に肺内ガスの不均等を知るには,1回呼吸法があり,100%O2)を吸入し,呼気N2)を連続記録し,そのalveolar plateauが傾斜をもつことから知ることができる1)。この傾斜にはseries inhomogeneity2),parallel inhomogeneity3),さらには気相におけるガス拡散の問題をめぐって歴史的変遷がある4,5)。近年,呼吸生理学の分野にも数学者による数式処理が行われるようになり,数式表現のうえでもますますsophisticationした感がある。今回は,数式表現を用いていたずらに複雑難解にするのではなくて,ひとつの共通の立場にたって肺内ガス不均等分布の理解に役立てようとするものである。
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