Japanese
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講座
動物の麻酔
Veterinary anesthesia
山村 秀夫
1
Hideo Yamamura
1
1東大麻酔科
1Dep. of Anestesiology, University of Tokyo
pp.823-825
発行日 1961年12月15日
Published Date 1961/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201044
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I.はじめに
動物実験に医学の基礎的研究のために欠くことの出来ないものである。実験の多くのものは麻酔を必要とするわけであるが,実験動物の麻酔については,従来医学雑誌には殆んど解説がなく,実際に実験をしている人たちもこの点案外に無関心であつたようである。しかし乍ら麻酔の条件によつては,実験成績が変つて来ることも少くなく,これを無視した結果というものは,研究の種類によつては全く無意味であるといつてもよいであろう。
そこでこれから動物の麻酔についていささかのべて見たいと思うが,私自身人間の麻酔は日常行つていても,動物の麻酔にはそれ程くわしくないので,ここに書いたことは2,3の本を参考にして,それに私自身の考えをつけ加えたものであることをおことわりしておきたい。
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