Japanese
English
綜説
麻酔管理と肺動静脈Shunt
Atelectasis and Shunting during Anesthesia.
山村 秀夫
1
Hideo Yamamura
1
1東京大学医学部麻酔科
1Dept. of Anesthesiology, Faculty of Medicine, University of Tokyo.
pp.492-498
発行日 1965年7月15日
Published Date 1965/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201466
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
麻酔ことに全身麻酔の場合には,患者の呼吸管理は極めて大切なことである。ところで大部分の麻酔剤は多かれ少なかれ呼吸を抑制することから,麻酔中の呼吸管理としてはCO2が蓄積しないように注意する,適正換気が理想的であるが,それが出来ないとすればCO2蓄積よりはむしろ軽い呼吸性アルカロージスの方が安全である,といったようにCO2のみに注意がむけられてきた。
なお麻酔中には十分の酸素をあたえているので,たとえ換気が抑制されてもアノキシアはそれ程問題にならないということも,CO2に注意をむける理由でもあったわけである。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.