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ショック状態にある患者の治療にカテコールアミンをはじめとする交感神経アミンの投与が一般的に行われているが,心筋に対するinotropic effectを期待してカテコールアミンを投与した場合の好ましくない副作用としては頻脈,不整脈,代謝亢進ならびに末梢血管作用等が指摘されている1)。この最後にあげた交感神経アミンの末梢血管作用については,一つのアミンに対して,投与量にも左右されるが,それぞれの臓器では異なった反応を示すことが報告されている1〜4)。
例えば,イソプロテレノールを持続点滴されている患者では,そのβ1作用により心筋の収縮力は改善され心拍出量は増加するが,同時にβ2作用により骨格筋の血流が特異的に増大し血圧低下が懸念される5)。体重の40%前後は骨格筋によって占められていることより考えると,イソプロテレノール投与による心拍出量の増分の相当な部分は骨格筋に配分されていると考えられるので,心拍出量の増加と同じ割合での脳,肝,腎,消化器等の臓器血流量の増大は期待できない。
The use of sympathomimetic amines with positive inotropic action has been limited by their other cardiovascular actions, positive chronotropic, arrhythmogenic, and peripheral vascular action. The purpose of this study was to evaluate the effects of DOBUTAMINE on peripheral vascular action in various organs concurrently with other hemodynamics.
Material and Method
Eight mongrel dogs were anaesthetized with nembutal intravenouly.
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