Japanese
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講座
麻酔におけるCO2の再呼吸
CO2 Rebreathing in Anesthesia
山村 秀夫
1
Hideo Yamamura
1
1東京大学医学部麻酔学教室
1Dept. of Anesthesiology, Faculty of Med., Univ. of Tokyo
pp.387-392
発行日 1974年5月15日
Published Date 1974/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202624
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我々の体は組織で絶えずCO2を産生し,これに合ったCO2を肺から外に出すことによりCO2の恒常性を保っているのである。そして正常では口から外に出された呼気中のCO2は再び吸入されることがないので,吸入麻酔法の分類からいえば我々はnon-rebreathing (非再呼吸)の形で呼吸をしていると考えてもよい。
しかしながら吸入麻酔を行なう場合にはなんらかの装置によって麻酔剤を吸入させなければならないので,ここに機械的の死腔が加わることが多く,したがって呼気中のCO2の再呼吸という問題が当然おこって来る。
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