Japanese
English
症例
左右交互脚ブロツク型,及びW. P. W. 症候群の出現したジフテリー性心障害の1例
A case of rare electrocardiogram with alternating right and left bundle branch block pattern, followed by W. P. W. syndrome in the course of throat diphtheria.
大島 正浩
1
,
日比 逸郎
1
,
大国 真彦
1
Masahiro Oshima
1
,
Itsuro Hibi
1
,
Masahiko Okuni
1
1東京大学医学部小児科学教室
1Department of Pediatrics, School of Medicine, University of Tokyo
pp.801-806
発行日 1961年11月15日
Published Date 1961/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201040
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I.緒言
ジフテリーは小児心電図にしばしば所見を呈する疾患であり,H. Cookson2)によると,その所見が変動し易いと云う。著者らは,咽頭ジフテリーに罹患した5才の女児につき,心電図所見が時日を追つて次々と変化した稀な症例を経験したので,ここに報告する。
本症例は,心電図所見の時間的経過に伴なう変動がめざましかつたのでなく,その所見も,同一誘導内にみられた左右交代性脚ブロツク型の出現後天性とおもわれるW. P. W. 型心電図の出現,一過性W. P. W. 型の心電図の出現など興味ある所見を呈した。
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