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講座
CO2の問題(3)—適正換気を中心として
Ventilation required for emination of CO2 during anesthesia.
山村 秀夫
1
Hideo Yamamura
1
1東京大学麻酔学教室
1Department of Anestesiology, University of Tokyo.
pp.777-781
発行日 1961年11月15日
Published Date 1961/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201037
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I.はじめに
CO2の問題はすでに2回にわたつて内科方面から論ぜられたので,今回は麻酔の立場からこれを論じてみることにする。
麻酔中には麻酔剤によつて呼吸が抑制されるほかに,呼気中の炭酸ガスを再び吸入することも稀ではない。しかも我々が麻酔をするときは一般に酸素を豊富にあたえることが多いので,患者の顔色や血の色は案外よく,安心していると知らず知らずの間にCO2蓄積状態になつているということが多く,この意味で麻酔とCO2の問題は非常に関心を持たれているものの一つであり,この方面に関する研究もおびただしい数に及んでいる。
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