今月の主題 慢性閉塞性肺疾患
技術解説
CO2換気応答
本田 良行
1
Yoshiyuki HONDA
1
1千葉大学医学部生理学教室
pp.1115-1120
発行日 1982年10月15日
Published Date 1982/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911662
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
CO2換気応答は,空気呼吸時におけるもっとも強力な換気調節因子として重要である.
この測定には,steady state法とReadの再呼吸法とがある.前者は生理学的研究に用いられる標準法であるが,一本の応答曲線を求めるのに30〜60分もかかる.後者は7%CO2+O2を4〜6l再呼吸する.再呼吸バッグ,肺胞内,混合静脈血内のCO2間に速やかな平衡が成立し,肺におけるCO2出入りがなくなる.その後,体内へのO2摂取に伴うバッグの縮小により,CO2濃度は直線的に上昇する.4〜5分の短時間内に肺胞内炭酸ガス分圧(PACO2)と換気量(V)との良い応答関係が得られる.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.