Japanese
English
綜説
心筋の電気現象及びその収縮との関係
Electrical Changes in Heart Muscle and its Relation to Contraction.
真島 英信
1
Hidenobu Mashima
1
1順天堂大学医学部第二生理学教室
1Department of Physiology, School of Medicine, Juntendo University.
pp.5-16
発行日 1960年1月15日
Published Date 1960/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200849
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最近の心筋電気生理学の進歩は特に10年程前から行われる様になつた細胞内電極法による所が大きい。しかし又一方古くから行われている細胞外電極による興奮性等の研究も一層洗練された技術によつて精密化し,理論的方面も神経生理学において発達したHodgkin等のNa仮説の影響をうけ,その解釈に著しい進歩をみせている。最近発表されたShanesの綜説1)は神経,筋等興奮性組織一般に関する細胞内電極法による知見をまとめたものとして最高のものであり,今や電気生理学はこの綜説を出発点として論ぜられるべきであるとさえ考えられる。従つて一般的な問題についてはこの総説を参照して頂くこととし,ここには特に心筋に特徴的な2,3の事項についてのみ述べ,更に機械的現象との関連の問題にも触れることにする。
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