Japanese
English
特集 新組織学シリーズⅥ:心臓
Ⅰ.心臓の構造と機能
心筋の微細構造と収縮機構
Myocardial structure and contraction
西村 明幸
1
,
西田 基宏
1,2
Nishimura Akiyuki
1
,
Nishida Motohiro
1,2
1自然科学研究機構生理学研究所(生命創成探究センター)心循環シグナル研究部門
2九州大学大学院薬学研究院生理学分野
キーワード:
興奮収縮連関
,
サルコメア
,
Ca2+シグナル
,
アドレナリン受容体
Keyword:
興奮収縮連関
,
サルコメア
,
Ca2+シグナル
,
アドレナリン受容体
pp.554-558
発行日 2025年12月15日
Published Date 2025/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760060554
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心臓の拍動は主たる構成細胞である心筋細胞の収縮によって引き起こされる。横紋筋細胞である心筋細胞にはサルコメアと呼ばれる収縮ユニットが整然と並んでおり,電気的興奮により細胞内のカルシウムイオン(Ca2+)が上昇するとサルコメアを介した収縮が引き起こされる。この電気的興奮を機械的収縮に変換する一連の興奮収縮連関は,自律神経系によって厳密に制御されている。本稿では,アドレナリン受容体を介した興奮収縮連関の制御メカニズムについて,最新の知見を交えて紹介する。

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