巻頭言
尿所見の生理的病的の境界の判定
佐々 廉平
1
1杏雲堂病院
pp.291
発行日 1958年4月15日
Published Date 1958/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200613
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I.蛋白尿 痕跡の蛋白尿は健康者にも存在する。従つて昔から余り鋭敏な検査法(スピーグレル氏法,煮沸試験,スルフォサリチール酸法等)を用いず,ヘルレル氏法陽性以上を病的蛋白尿と認める。
II.糖尿 尿中葡萄糖の定量には,その還元性を利用するが,尿中には葡萄糖以外に還元力ある物質が正常尿中に0.1〜0.3%糖に相当する位含まれていることも周知である。
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