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特別講演
生理的ならびに病的環境下における骨の成長について
Wachstumsreaktionen des Knochens unter normalen und pathologischen Bedingungen
HANS MAU
1
,
伊丹 康人
2
1Orthopädische Universitätsklinik Tübingen
2東京慈恵会医科大学整形外科学教室
pp.662-671
発行日 1978年7月25日
Published Date 1978/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905740
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少年期および青年期において,骨に加わるいろいろな影響にたいする,骨の反応をコントロールしているのは,いわゆる成長要素(Wachstumsfaktor)である.骨の長径発育は,メタフィーゼにおける発育軟骨層(enchondrale Metaphysenplatte)によつて行なわれるわけで,その場合,長管骨の成長が増進される場合と,減退する場合とがある.また,その変化者が発育全体におこる場合と,部分的にみられる場合とがあるわけで,軟骨の成長が続く限り,成長過多,あるいは短縮がおこり,または不均斉な成長によつて,屈曲が増加したり,変形を来たす可能性が多い.われわれは,成長期に深刻な疾病に罹患したような症例に,成長層が未成熟な段階で,閉鎖する傾向をしばしば見るものである.
私共は骨の発育に関与する要素を,1.ホルモンの影響,2.血行率,3.メタフィーゼにおける骨芽細胞(germinative Schichten)の破壊の程度,4.骨の発育層ならびに骨幹部に加わる機械力,などに分けることができる.
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