Japanese
English
原著
心電図及びベクトル心電図よりみた不完全右脚ブロツク像
Electrocardiographic and Vectorcardiographic Studies of Incomplete Right Bundle Branch Block
佐藤 利平
1
,
増山 善明
1
,
北村 和夫
2,3
Rihei Satô
1
,
Yoshiaki Masuyama
1
,
Kazuo Kitamura
2,3
1東大医学部内科
2賛育会病院内科
3順天堂内科
1Dept. of Internal Medicine. Fuculty of Medicine. Univ. of Tokyo.
2Sanileukai Hospital.
3Juntendo university.
pp.249-254
発行日 1958年3月15日
Published Date 1958/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200607
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緒言
従来心電図上,右側胸壁誘導で,late R波があり,QRS complexのdurationが,0.08"以上,0.12"以下の値を示す場合,一般に不完全右脚ブロックといつているが,このなかには真の意味では脚ブロックのほかに,右室肥大,或は異常のないものがふくまれていることが考えられる。そこで私達が,臨床心電図上,不完全右脚ブロック像としたものを,心室内刺戟伝達様式等の観察に,有利な点があるとされている,ベクトル心電図を利用し,その特徴的所見から,逆に心電図上問題とすべき諸点を検討した。
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