Japanese
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講座
ベクトル心電図・Ⅱ
The Vectorcardiogram
豊嶋 英雄
1
H. TOYOSHIMA
1
1名古屋大学
1Nagoya University
pp.143-157
発行日 1956年2月15日
Published Date 1956/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200332
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前号に於いて膜説によるとベ図は刺戟伝播の状態に制約されて変化していくものであり,任意の瞬間のベクトル心電図の軌跡の位置を決定するものはその瞬間に心室内に発展した電気二重層の状態である事をべ述た。
「膜説(WilsonのBipolarity Theory<1).2).3)の事である。Bernsteinの膜説に結びつけて考えられている説であるので内容を把握し易い様に斯様な呼び方をした)は飽く迄も心電図ベ図の考え方の仮設であつて現象の説明ではない。即ち実在の現象としてこの様な分極,脱分極が起ると考えては行き過ぎである。実在の現象として斯様に考えてよいか否かは高分子化学或は電気化学等の分野から検討されてゆかねばならぬだろう」
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