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講座
時間肺活量—スパイログラムに基いた肺機能検査(3)
Timed Vitel Capacity
笹本 浩
1
,
横山 哲朗
1
Hiroshi Sasamoto
1
,
Tetsuro Yokoyama
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Dept. of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University.
pp.87-98
発行日 1958年2月15日
Published Date 1958/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200590
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1.はじめに
スパイログラムに基いて肺の換気能力を評価するために分時最大換気量と同様に重要な意義をもつ指標である時間肺活量(timed vital capaci—ty)について,2,3検討を加えてみた。
近年肺・胸廓の換気力学的検査方法が著しく進歩し,気流速度・流量の測定のためにも装置自体の気流に対する抵抗が小さく,且つ気流速度及びその変化を正確に且つ忠実に記録出来る装置が用いられるようになつた。しかし乍らこれら優秀な物理学的特性を有する装置は現状ではすべての病院に備えられて臨床検査に用いられているわけではない。特殊な装置を必要とする検査は本稿の主旨ではないのでここではこれにはふれず,スパイログラムを解析することによつて得られた時間肺活量についてのみ述べることとした。
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