Japanese
English
綜説
脈なし病
Pulseless disease
守 一雄
1
Kazuo Mori
1
1横浜大学医学部内科
1Internal Medicine, Yokohama University School of Medicine
pp.4-10
発行日 1958年1月15日
Published Date 1958/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200577
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清水健太郎教授1)が昭和23年(1948)脈なし病と命名された疾患は,明治41年高安右人2)が「奇異なる網膜中心血管変化の1例」として報告したものに一致し,眼科方面では高安病ともいわれる。
高安報告の後に,中島実3)(大正10年)近森村主4)(大正5年),内野孝5)(昭和5年),吉川辰男6)(昭和10年),箕越中7),内山宗一(昭和12年),富田三郎8),東勇(昭和12年),岡村清水9)(昭和13年),林暲10),西丸四方(昭和13年),長島長節11),北本治(昭和12年),安田症三郎12)(昭和14年),津川武一13)(昭和15年),田中強14)(昭和14年),百々次夫15)(昭和14年),高木諦16)(昭和15年),新美保三17)(昭和16年)等の報告があり,吉川6)は本症を「全身の循環系統の異常を伴える網膜動静脈花環状症」と名付け,富田8),東は「持続性脈拍消失症」とし,岡村9)は「進行性乳頭周囲」血管吻合症」,百々15)は「閉塞性血管炎に伴える低血圧性眼血管症」,津川13)は「頚動脈の閉塞性血栓動脈炎」,高木16),田中はOphthalmoangiopathia e thromboendoarteriitis carollcaとしている。
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