Japanese
English
連載 眼科図譜・102
脈なし病の眼底
Fundus oculi of Pulseless disease
小島 克
1
,
粟屋 忍
1
,
新美 勝彦
1
,
高尾 哲郎
2
1名古屋大学眼科
2名古屋大学第一外科
pp.1401-1402
発行日 1964年12月15日
Published Date 1964/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410203089
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解説
26歳の女で脈がふれずAmaurosis fugaxを訴える。1)視力は初診時はよいが,周辺にMicroaueurysm吻合,新生があり,右には静脈の拡張,細小血管がみられる。2)右に綿花状白斑がでてくる。3)そのうちに瞳孔散大(右→左),一過性に右の実質性混濁,4)白内障も急速に進展する。Angiogramで左総頸動脈の分枝,基始をのぞいて末梢は写らず,右では総頸動脈の分枝から急に細く,末梢はよい。A.thyreo—cerbicalisの分枝から末梢は写らない。両A.Subclaviaは写らない。)(人工血管移植が行われてある)。5)全身状態はよくなっているが6)白内障手術後眼底は浮腫,出血をえて血管白線化,消失し,7)右は乳頭周囲吻合,左は赤道域で花環状吻合を示している。8)初診から約1年でこのような経過を辿った。
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